一条工務店の太陽光って、実際には年間どれくらい発電するのか。
建築時には発電シミュレーションをもらっていましたが、住み始めると気になるのは、やはり実際の数字でした。
我が家もパワーモニターのデータが数年分たまってきたので、今回は2023年から2025年までの3年間をまとめてみます。
まずは、我が家の条件です。
我が家の太陽光・住宅条件
結論:年間発電量は3年平均で約10,645kWh
先に結果から見てみます。
我が家の8.75kWの太陽光では、2023〜2025年の年間発電量は次のようになりました。
パワーモニターCSVに記録された1時間ごとの発電量を暦年ごとに集計。表示値は小数点以下を四捨五入しています。
ここで出てくる「kWh(キロワットアワー)」は、実際にどれだけの電気を発電したか、使ったかを表す単位です。
太陽光の「8.75kW」は設備の大きさ。「年間10,817kWh」は、その設備が1年間に実際に発電した電力量です。
似た単位なので少し分かりにくいですが、別の数字です。
年間発電量の比較
2023〜2025年|太陽光8.75kW
3年間で発電量はどれくらい変わった?
3年間で最も発電量が多かったのは、2023年の10,816.92kWhでした。
最も少なかった2024年は10,502.71kWhです。
差は約314kWh。
2025年は10,615.89kWhだったので、我が家では3年間とも年間10,500〜10,800kWhほどで推移しました。
最大だった2023年と最小だった2024年を比べても、差はおよそ3%です。
少なくともこの3年間については、年間合計が大きく上下するというより、比較的近い数字になりました。
もちろん、発電量は天候の影響を受けます。この3年間が近い数字だったからといって、今後も毎年同じ範囲になるとは限りません。
年間合計だけでは見えにくい違いもあるので、今度は月ごとに分けてみます。
月ごとに見ると、発電量はかなり変わる
月別発電量の推移
2023〜2025年|京都府・太陽光8.75kW
パワーモニターCSVから月ごとの発電量を集計しています。
年間では3年間とも近い数字でしたが、月別にすると違いがはっきりします。
2023〜2025年の3年間を平均すると、最も発電量が多かったのは7月の約1,161kWhでした。
続いて5月が約1,151kWh、8月が約1,145kWhです。
反対に少なかったのは、1月の約532kWhと12月の約538kWhでした。
年間発電量だけを見ると毎年似ていますが、中身まで見ると季節による差はかなりあります。
年による違いもあります。
例えば3月を見ると、2023年は1,140.43kWh発電していますが、2024年は912.62kWh、2025年は928.48kWhでした。
7月も、2024年は1,062.65kWhだったのに対して、2025年は1,294.68kWhです。
同じ設備でも、月単位では年によってかなり差が出ています。
そのため、「今月は去年より発電していないから、太陽光の性能が落ちた」と1か月だけを見て判断するのは早そうです。
天候などの影響もあるので、年間や複数年で見た方が実際の傾向はつかみやすくなります。
夏が必ず一番発電するわけでもなかった
日差しの強い真夏が、一番発電しそうなイメージがあります。
3年間の平均では、実際に7月が最も多くなりました。
ただ、年ごとに見ると少し違います。
2023年は5月の1,196.64kWhが最多。
2024年は8月の1,183.30kWh。
2025年は7月の1,294.68kWhでした。
我が家の3年間だけでも、「毎年7月が一番」という結果にはなっていません。
太陽光発電は、日差しの強さだけで決まるものではありません。日照時間や天候など、さまざまな条件が関係します。
ここでは原因まで決めつけず、実際のデータではこうなっていた、というところまでにしておきます。
8.75kWとして見るなら「1kWあたり」も確認
年間発電量を見るときは、もう一つ確認しておきたい数字があります。
太陽光1kWあたりの発電量です。
太陽光の容量が違う家同士を比べるとき、年間発電量だけでは条件をそろえにくいため、1kWあたりに換算して見ることがあります。
例えば10kWの太陽光を載せている家と、8.75kWの我が家では、10kWの家の方が総発電量は多くなりやすくなります。
そのため、単純に「年間何kWh発電したか」だけを比べるのではなく、
「太陽光1kWあたり、年間どれくらい発電したか」
という形に直すと、設備容量の違いを少しそろえて見ることができます。
我が家では2023〜2025年の平均で、1kWあたり年間約1,217kWhでした。
ただし、1kWあたりに直せばすべての条件が同じになるわけではありません。
地域、屋根の向きや勾配、周辺の日陰、その年の天候などは家ごとに違います。
あくまで、容量の違う住宅を比較するときの一つの見方です。
建築時の発電シミュレーションと比べると?
我が家では建築時に、一条工務店から太陽光発電のシミュレーションをもらっています。
8.75kWの太陽光に対する年間発電量の予測は、9,377kWhでした。
実際の発電量と並べると、3年間ともシミュレーションの数値を上回っています。
建築時のシミュレーション資料に記載された年間発電量9,377kWhと、パワーモニターCSVの実績を比較しています。
3年間とも、実際の発電量は建築時のシミュレーションを上回りました。
ただ、我が家ではこれを「シミュレーションが外れていた」とは考えていません。
一条工務店の営業担当者から、発電シミュレーションは厳しめに見積もっているという説明を受けています。
そのため、実績がシミュレーションを上回ること自体は、ある程度想定していた結果でした。
なお、これは営業担当者から受けた説明です。一条工務店全体のシミュレーション算定方法について、この記事で断定するものではありません。
また、建築時のシミュレーションと実績は、発電量以外にも比較できる項目があります。
売電や自家消費、経済効果まで含めた比較については、別の記事で建築時の資料と実績を並べて詳しく見ていく予定です。
この数字は「一条工務店の平均」ではありません
今回の3年平均10,645kWhは、京都府にある我が家1軒の実績です。
同じ一条工務店の住宅で、太陽光容量も同じ8.75kWだったとしても、すべての家が同じくらい発電するとは限りません。
地域や屋根の向き、周辺環境、その年の天候などが違えば、発電量も変わります。
そのため、
「一条工務店の8.75kWなら、年間約10,600kWh発電する」
という意味ではありません。
ただ、自宅の発電量が分かると、今度は「うちは多い方なのか、少ない方なのか?」が気になってきます。
私自身も、自宅の数字だけを見ていた頃はそこが分かりませんでした。
本当に比べるなら、年間発電量だけではなく、いくつかの条件をそろえて見る必要があります。
- 太陽光の容量
- 地域
- 屋根の向き・勾配
- 計測した年
- データがきちんとそろっているか
1kWあたりに換算しても、地域や屋根条件まで同じになるわけではありません。
Enamaruで実測データを集めている理由
Enamaruでは、自宅の発電量を見るだけでなく、将来的に条件の近い一条工務店オーナー同士で比較できる状態を目指しています。
そのために進めているのが「一条太陽光100棟 実績データプロジェクト」です。
1軒のデータだけでは「我が家はこうだった」までしか分かりません。
実測データが増えていけば、
「京都府で8〜9kWくらいの住宅では、どれくらい発電しているのか」
「同じくらいの容量でも、地域が違うとどれくらい差があるのか」
「自宅は、条件の近い住宅と比べてどのあたりなのか」
といった見方ができるようになります。
まだそこまでのデータは集まっていません。
だから現時点では「一条工務店の平均発電量は○○kWh」といった数字を作らず、まずは実際のオーナー宅のデータを一件ずつ積み重ねています。
一条工務店オーナーの実測データを集め、将来は地域や太陽光容量など、条件の近い住宅同士で比較できる状態を目指しています。
あなたの家の発電量も同じように確認できます
ここまで我が家の実績を見てきましたが、他の家の数字はあくまで参考です。
最後に気になるのは、
「じゃあ、うちはどうなのか」
ではないでしょうか。
一条工務店のパワーモニターから取得できるCSVには、発電量のほか、消費量・売電量・買電量などが記録されています。
Enamaruでは、そのCSVを使って月別・年間の発電実績をまとめて確認できます。
自分で表計算ソフトに取り込んで集計することもできますが、数年分になると少し手間がかかります。
パワーモニターのCSVがあれば、自宅の数字も同じように確認できます。
自宅の実測データで確認
あなたの家は、どれくらい発電していますか?
パワーモニターのCSVから、月別・年間の発電量や売電・買電などをまとめて確認できます。
無料ではじめる基本機能は無料で利用できます。
まとめ
我が家の一条工務店 i-smartⅡ、太陽光8.75kWでは、2023〜2025年の年間発電量は10,500〜10,800kWhほどでした。
3年間の平均は10,645.17kWhです。
年間合計は比較的近い数字でしたが、月別に見ると年や季節によってかなり違いがありました。
また、容量の違う家と比べる場合は、年間発電量だけでなく「1kWあたりの発電量」で見ると比較しやすくなります。我が家では3年間平均で約1,217kWh/kWでした。
ただし、今回の数字は京都府にある我が家1軒の実績です。
10,645kWhが、一条工務店の平均という意味ではありません。
地域や屋根条件などが違えば、同じ8.75kWでも結果は変わります。
他の家の数字を知ることも参考になりますが、まず確認したいのは自分の家の実績です。
そこが分かると、次に売電や自家消費、太陽光が家計にどれだけ貢献しているのかも見えてきます。

